- 94 ：1/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:34 ID:pYFjL3uF
- __＿＿_
|＿_＿_|＿
（ ・∀）
（ ）
人 ヽﾉ
（__（_＿）
- 95 ：2/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:34 ID:pYFjL3uF
- （､､ ）)
＼_ヾ ＿ゞ ）
ゞ ,(､､ゝll ;l /／ノ ノ
（､､ ,） ll ﾉ ）)
ゞ ,r |ll lll ,,ﾉ~
〉 /ヾ l|
|l ゝﾉ/l |
|l ll 〉 |
||l /￣＼
. [：￣ (*ﾟーﾟ) ￣￣￣,]
,_|:||￣（つ□と ￣|:||_
／,,,,,,,,,,, 〈 ﾉ ,,,,,,,,,,,,,,,〈
￣| l|￣ .U ^U￣￣| l|￣
^~' ^~
- 96 ：3/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:35 ID:pYFjL3uF
-
〜 Dolls 〜
待ち人（2）
- 97 ：4/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:35 ID:pYFjL3uF
- ／￣￣￣￣￣￣￣￣
|そこのお前、女はいるのか?
＼
￣￣￣|／￣￣￣￣
∧＿∧ ｱﾋｬ?
（ ・∀・) ∧∧
（ ） (*ﾟ∀ﾟ）
,／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣／|
／ (二) 目 ／'i__| ∧∧
／ ／ (Дﾒ,, )
／ ／ ⊂ ⊃
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／. ,| |
|__| し`Ｊ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿∧
居ましたけど…別れました。
いても、邪魔なだけでしょ?
- 98 ：5/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:36 ID:pYFjL3uF
- ／￣￣￣￣￣￣￣￣
|ふーん…いまどき珍しいな…
＼
￣￣￣|／￣￣￣￣
∧＿∧ ｵﾚﾓ ﾜｶﾚﾀﾛｶ?
（ -∀) ∧∧
（ ） (*ﾟ∀ﾟ）
,／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣／|
／ (二) 目 ／'i__| ∧∧
／ ／ (Дﾒ； )
／ ／ ⊂ ⊃
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／. ,| |
|__| し`Ｊ
＿＿＿＿＿＿∧
そ、そうっすか？
- 99 ：6/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:36 ID:pYFjL3uF
-
俺もそうだった…
- 100 ：7/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:37 ID:pYFjL3uF
- （､､ ）)
＼_ヾ ＿ゞ ）
ゞ ,(､､ゝll ;l /／ノ ノ
（､､ ,） ll ﾉ ）)
ゞ ,r |ll lll ／￣￣￣￣
〉 /ヾ l|| 今日もお弁当作ってきたよ。
|l ゝﾉ/l || ＿＿＿＿＿
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. [：￣ ( *^ー) （・∀・* ）
,_|:||￣（つ□⊂ ⊂ ）_
／,,,,,,,,,,, 〈 ﾉ（ （ ）〈
￣| l|￣ .U ^U￣し￣し|￣
^~' ^~
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／￣￣￣ ￣￣￣￣
|ホント!? いつもありがとう。
＼＿＿＿＿＿＿＿＿
- 101 ：8/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:39 ID:pYFjL3uF
- （､､ ）)
＼_ヾ ＿ゞ ）
ゞ ,(､､ゝll ;l /／ノ ノ
（､､ ,） ll ﾉ ）)
ゞ ,r |ll lll ,,ﾉ~
〉 /ヾ l|
|l ゝﾉ/l |
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. [：￣ ( *^ー) （・∀・* ）
,_|:||￣（ )（ □⊂ ）_
／,,,,,,,,,,, 〈U Uﾉ（ （ ）〈
￣| l|￣ .U ^U￣し￣し|￣
^~' ^~
彼女はお弁当屋に勤めていた。
僕はというと、肩書きは工夫だったが、
実際は既にヤクザの世界に足を踏み入れていた。
- 102 ：9/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:42 ID:pYFjL3uF
-
そしてある日、僕は上京して名を上げるため
彼女に 別れを 告げた
- 103 ：10/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:42 ID:pYFjL3uF
- （､､ ）)
＼_ヾ ＿ゞ ）
ゞ ,(､､ゝll ;l /／ノ ノ
（､､ ,） ll ﾉ ）)
ゞ ,r |ll lll ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
〉 /ヾ l|| ごめん…今日はお店の弁当もって来ちゃった。
|l ゝﾉ/l || ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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. [：￣ ( ；^ー) （・∀・； ）
,_|:||￣（つ□⊂ ⊂ ）_
／,,,,,,,,,,, 〈 ﾉ（ （ ）〈
￣| l|￣ .U ^U￣し￣し|￣
^~' ^~
|＼
／￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣
|え…? そんなことして良いの?
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
- 104 ：11/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:43 ID:pYFjL3uF
- （､､ ）)
＼_ヾ ＿ゞ ）
ゞ ,(､､ゝll ;l /／ノ ノ
（､､ ,） ll ﾉ ）)
ゞ ,r |ll lll ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
〉 /ヾ l|| いいのいいの。どうせ売れ残りだし。
|l ゝﾉ/l || ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|l ll 〉 ||／ﾊｲ｡＿_
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. [：￣ ( *^ー) （・∀・； ）
,_|:||￣（ つ□ ⊂ ）_
／,,,,,,,,,,, 〈 ﾉ（ （ ）〈
￣| l|￣ .U ^U￣し￣し|￣
^~' ^~
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／￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣
| あ…ありがとう…
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- 105 ：12/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:44 ID:pYFjL3uF
- （､､ ）)
＼_ヾ ＿ゞ ）
ゞ ,(､､ゝll ;l /／ノ ノ
（､､ ,） ll ﾉ ）)
ゞ ,r |ll lll ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
〉 /ヾ l|| …? どうしたの？食べないの？ﾓｼｶｼﾃｵﾅｶﾍｯﾃﾅｲ?
|l ゝﾉ/l || ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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||l /￣＼＿|＿＿_|…
. [：￣ ( ﾟー) （・∀・； ）
,_|:||￣（ )と□⊂）_
／,,,,,,,,,,, 〈U Uﾉ（ （ ）〈
￣| l|￣ .U ^U￣し￣し|￣
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／￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣
|あ…あのさ…
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- 106 ：13/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:44 ID:pYFjL3uF
-
俺、この街から出るよ
- 107 ：14/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:45 ID:pYFjL3uF
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. [：￣ ( ； ー) （・∀・； ）
,_|:||￣（ )と□⊂）_
／,,,,,,,,,,, 〈U Uﾉ（ （ ）〈
￣| l|￣ .U ^U￣し￣し|￣
^~' ^~
僕は ありったけの嘘を重ねた。
工場が傾いているとか、
僕が経営の邪魔になっているとか。
「今度会うときは、こんなぼろい格好じゃなくて
スーツとかをバシッと着てきてさ…」
「だからさ…これでお別れじゃないからさ…」
もちろん、これも嘘だった。
- 108 ：15/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:46 ID:pYFjL3uF
- （､､ ）)
＼_ヾ ＿ゞ ）
ゞ ,(､､ゝll ;l /／ノ ノ
（､､ ,） ll ﾉ ）)
ゞ ,r |ll lll ,,ﾉ~
〉 /ヾ l|
|l ゝﾉ/l |
|l ll 〉 |
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. [：￣ ( ー) ￣￣￣,] |＿＿_|＿
,_|:||￣（ ）￣￣|:||_ （ ∀）
／,,,,,,,,,,, 〈U Uﾉ ,,□,,,,,,〈 （ ）
￣| l|￣ .U ^U￣￣| l|￣ 人 ヽﾉ
^~' ^~ （__（_＿）
そして
僕は彼女を捨てた
- 109 ：16/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:47 ID:pYFjL3uF
-
でも
去り際に彼女が言った言葉
- 110 ：17/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:48 ID:pYFjL3uF
-
/￣ヽ
( *ﾟoﾟ)
⊃□と
〜| |
し`Ｊ
「私、いつまでも待ってるから!!」
「ここで、お弁当もって、土曜日に必ず!!」
- 111 ：18/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:49 ID:pYFjL3uF
-
待ってるから！！
- 112 ：19/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:50 ID:pYFjL3uF
-
あれからもう
何年になるだろうか
∧＿∧
（ -∀）
（ ）
人 ヽﾉ
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彼女も 俺のことなんか忘れて
幸せに生きている
だから あの場所にいるわけなどない
- 113 ：20/20 ◆gIWqNaC.qY ：04/09/01 00:50 ID:pYFjL3uF
-
そう 思っていた