- 40 とおく :04/11/09 06:52:58 ID:AY6pfhPV
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ここではないどこかにいるだれかのひとりごと
- 41 とおく :04/11/09 06:53:25 ID:AY6pfhPV
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∧_∧
∧_∧ (・∀・ )
( ´∀`) ( つ
( ) 人 ノ
人 ヽノ し ヽ_)
(__(__)
昔、友人と歩いていた時の事だ。
- 42 とおく :04/11/09 06:53:52 ID:AY6pfhPV
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_/ ̄/_
/__ _/_/ ̄/_
/__ __/__ _/
/_/ /__ __/___
/_/ /___ / /_7_7/ 7
/_/
・・ドン
- 43 とおく :04/11/09 06:54:16 ID:AY6pfhPV
- 4/13
て \
て ∧_∧ そ ブロロロロロロ
∧_∧ ( ・Д・) /
( ´Д`) ( )
( ) | | | ハハill , ズル・・
| | | (__)__) c( :;;c⌒:っ ,,,,
(__)__) ゙  ̄
撥ねられたのは猫だった
半分ひき潰された身体を引きずって、わずかに這い進んで、力尽きた。
- 44 とおく :04/11/09 06:54:46 ID:AY6pfhPV
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た、大変・・・ひき逃げモナ
病院は、獣医さんはどこモナ!?
\_________ ___/
\|
∧__∧ n
∧ ∧ ヒュー (;´Д`)ノ
(,, ・д) ヒュー ( つ ノ
,/_ ∪ ノ⊃ ハハ ヽ⌒) ヽ
じ、__)__) c( :;;c⌒:っ,,,,,,, じ ̄ ゝ___)
 ̄:::::::
狼狽する友人とは反対に、俺は冷静に猫を観察した。
かろうじて息はしていたが、瀕死なのは素人目にもわかった。
- 45 とおく :04/11/09 06:55:18 ID:AY6pfhPV
- 6/13
ハハ
( ::;;)⌒ヽ
つuヽ(__っ
俺は猫の頚に手を伸ばし、指に力を込めた。
∧_∧
(, ._ ) コ
( 、 ) キ
リ
その音は鼓膜でなく、手の骨を介して聞こえた。
そして猫は、呼吸をやめた。
- 46 とおく :04/11/09 06:55:43 ID:AY6pfhPV
- 7/13
∧_∧
.∧_∧ (´- ` ,)
(,, ・ -) ( )
,/ _ ⊃ ) ハハ | | |
じ、__)__) c(:;;c⌒:っ,,,,,,, (_(__)
 ̄:::::::
友人は何も言わなかった。
- 47 とおく :04/11/09 06:56:14 ID:AY6pfhPV
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〃 ⌒ ⌒ `⌒ ヾ
( ⌒ _ ⌒ ⌒` ⌒)
( `⌒ 三 ⌒⌒ ─ ⌒ )
( ` ⌒三 三三 ⌒' )
(` 、 三三 / / // 三`)
(、`ニ\\ 三ニ //レ'/ニ ─ )
`(`ニ三\─⌒ニ /─ ニ'ニ)
(〜イ三二ニ 三〜ニ)
`へ'|二三ニ ミ|/′
|二三ニ ニ|
|三三 ミ|
__|二三 ミミ|__
ニニ二三三∧_∧ ∧_∧ 三三
ニ二三三 ( ) ( ) 三二二
三三三三 / 、) と ヽ三三三ニニ
三三三三(O,,_,,) (,,_,,Oノ 三三二ニ─
木の根元に穴を掘って、猫を埋めた。
- 48 とおく :04/11/09 06:56:54 ID:AY6pfhPV
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〃 ⌒ ⌒ `⌒ ヾ
( ⌒ _ ⌒ ⌒` ⌒)
( `⌒ 三 ⌒⌒ ─ ⌒ )
( ` ⌒三 三三 ⌒' )
(` 、 三三 / / // 三`)
(、`ニ\\ 三ニ //レ'/ニ ─ )
`(`ニ三\─⌒ニ /─ ニ'ニ)
(〜イ三二ニ 三〜ニ)
`へ'|二三ニ ミ|/′
|二三ニ ニ|
|三三 ミ|
__|二三 O ミミ|__
ニニ二三三 /三 (∵) ミミ| 三三
ニ二三三 /三 (∴∵) \三三二二
三三三三三三三三 三三三三三ニニ
三三三三 三三三三三 三三二ニ─
頚骨を外した感触は今でも容易に思い出せる。
そして時折考える。
- 49 とおく :04/11/09 06:57:20 ID:AY6pfhPV
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〃 ⌒ ⌒ `⌒ ヾ
( ⌒ _ ⌒ ⌒` ⌒)
( `⌒ 三 ⌒⌒ ─ ⌒ )
( ` ⌒三 三三 ⌒' )
(` 、 三三 / / // 三`)
(、`ニ\\ 三ニ //レ'/ニ ─ )
`(`ニ三\─⌒ニ /─ ニ'ニ)
(〜イ三二ニ 三〜ニ)
`へ'|二三ニ ミ|/′
|二三ニ ニ|
|三三 ミ|
__|二三 ミミ|__
ニニ二三三 /三イ (∵) ミ| 三三
ニ二三三 /三/ (∴∵) \三三二二
三三三三三三三三 三三三三三ニニ
三三三三 三三三三三 三三二ニ─
∧_∧
( ・∀・)
( )
人 ヽノ
(__(__)
どうせ助からないからとか、楽にしてやりたかったとか、
後付になら、真っ当な理由を並べ立てられる。
- 50 とおく :04/11/09 06:57:45 ID:AY6pfhPV
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〃 ⌒ ⌒ `⌒ ヾ
( ⌒ _ ⌒ ⌒` ⌒)
( `⌒ 三 ⌒⌒ ─ ⌒ )
( ` ⌒三 三三 ⌒' )
(` 、 三三 / / // 三`)
(、`ニ\\ 三ニ //レ'/ニ ─ )
`(`ニ三\─⌒ニ /─ ニ'ニ)
(〜イ三二ニ 三〜ニ)
`へ'|二三ニ ミ|/′
|二三ニ ニ|
|三三 ミ|
__|二三 ミミ|__
ニニ二三三 /三イ (∵) ミ| 三三
ニ二三三 /三/ (∴∵) \三三二二
三三三三三三三三 三三三三三ニニ
三三三三 三三三三三 三三二ニ─
∧_∧
( )
( O )
│ │ │
(__ (__)
でもあのときの俺は、何も考えていなかった。
妙に冷静なくせに思考は真っ白で、ただ当然の事のように、猫を殺した。
あれは紛れもなく虐殺だった。
- 51 とおく :04/11/09 07:01:26 ID:AY6pfhPV
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〃 ⌒ ⌒ `⌒ ヾ
( ⌒ _ ⌒ ⌒` ⌒)
( `⌒ 三 ⌒⌒ ─ ⌒ )
( ` ⌒三 三三 ⌒' )
(` 、 三三 / / // 三`)
(、`ニ\\ 三ニ //レ'/ニ ─ )
`(`ニ三\─⌒ニ /─ ニ'ニ)
(〜イ三二ニ 三〜ニ)
`へ'|二三ニ ミ|/′
|二三ニ ニ|
|三三 ミ|
__|二三 ミミ|__
ニニ二三三 /三イ (∵) ミ| 三三
ニ二三三 /三/ (∴∵) \三三二二
三三三三三三三三 三三三三三ニニ
三三三三 三三三三三 三三二ニ─
∧_∧
( -∀-)
( )
人 ヽノ
(__(__)
高揚感も快感もなく
不快感も悲壮感もなく
- 52 とおく :04/11/09 07:02:40 ID:AY6pfhPV
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⌒` ⌒)
─ ⌒ )
三 ⌒' )
/ // 三`)
レ'/ニ ─ )
/─ ニ'ニ)
〜ニ)
ミ|/′
ニ|
ミ|
ミ|__
) ミ| 三三
) \三三二二
三三三三ニニ
三三二ニ─
∧_∧
(,,;;:::∀::)
( )
人 ヽノ
(__(__)
生き物を殺せた俺のような存在がきっと、虐殺者と呼ばれるのだろう。