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217 :AA物語特別編〜林檎〜:2005/09/22(木) 03:29:51 ID:DG7NtX1s0
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開け放たれた窓から吹く柔らかな風が、ナターシャの髪を揺らす。
シベリアに、短い春が訪れていました。
傍らには、ショボーンビッチの姿がありました。

218 :AA物語特別編〜林檎〜:2005/09/22(木) 03:30:15 ID:DG7NtX1s0
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                 「……」  「今日はいい天気ですね」

ナターシャは答えません。
それでも、その表情からショボーンビッチはナターシャの心を解するようになっていました。
ここまで回復するのにどれほどの時間がかかったことか……
でも、ナターシャは確実によくなっている、と、ショボーンビッチは確信しました。

219 :AA物語特別編〜林檎〜:2005/09/22(木) 03:30:43 ID:DG7NtX1s0
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                       「少し、外を歩きませんか?」

220 :AA物語特別編〜林檎〜:2005/09/22(木) 03:31:11 ID:DG7NtX1s0



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言葉なく、ナターシャはベッドから降りました。その足は萎え、
ぐらりと揺らぐ身体を、ショボーンビッチが支えました。
静かに、真綿をすくい上げるように。

221 :AA物語特別編〜林檎〜:2005/09/22(木) 03:31:39 ID:DG7NtX1s0
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診療所を出ると、ナターシャの足は自然にシャボッチの眠るシベリア民の墓地へと向かいました。
ショボーンビッチは何も言わず、ただナターシャを見守り、歩きました。
                                           (第三編 完)


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